当社における「お客様本位の業務運営を実現するための方針に関連する取組みの状況」を以下に記載致します。
お客様の最善の利益の追求
- 当社では、経営理念に「ビジネス遂行上最優先すべきは、顧客の利益である」とあるように、お客様の最善の利益の追求を中核的価値観とし、日々の業務運営において営業部門のみならず全社横断的な行動指針としております。また経営陣と社員が対話を行う集会においても周知を図っております。
- 当社では、「責任ある機関投資家」の諸原則≪日本版スチュワードシップ・コード≫を受け入れるとともに、スチュワードシップ活動に関する基本方針も公表しております。
- 議決権行使の結果について、概要とともに四半期毎の個別開示も当社ホームページ上に公表しております。
利益相反の適切な管理
- 当社では、社員向けの理解度確認等を実施し、利益相反の適切な管理の徹底を図っております。
- スチュワードシップ活動に関する基本方針においてもスチュワードシップ責任に関連した利益相反の潜在事例と対応策につき策定し、公表しております。
手数料等の明確化
- 当社では、投資信託の目論見書に購入時手数料や運用管理費用(信託報酬)等の手数料・費用に対してどのようなサービスが提供されるのかを掲載し、明確化を図るとともに、より分かりやすく、伝わりやすい開示を目指しております。
重要な情報の分かりやすい開示
- 公募投信においては、お客様の長期分散投資の実践に資するべく、ファンドの情報提供資料を積極的に作成しております。その際も分かりやすい情報開示を念頭においた資料作成、またグローバルな視点を重視したコンテンツ提供を実践しております。
- 当社商品に限らず、市場環境や資産クラスの特徴やポートフォリオにおける活用方法等に関する勉強会・セミナー等も継続的に実施し、販売会社経由での情報提供に注力しております。
- お客様への直接的な情報提供として、ホームページの情報をよりわかりやすく開示、提供しております。
お客様にふさわしいサービスの提供
- 商品開発にあたっては、グローバルと国内双方に厳格なプロセスがあり、運用戦略やファンドの仕組み、適合性を包括的に協議し、最終的に委員会において検討・決議を行います。各委員会では、業務・管理部門の承認が必要となっており、フィデューシャリー上の適合性に加えて、新商品の必要性・経済合理性も十分検討されるため、中長期的にお客様にふさわしいサービスを提供する前提での商品開発が実践されていると考えます。
- 当社の「お客様本位の業務運営タスク・フォース」では、お客様の中長期の資産形成に資すると当社が位置付けているファンド(注)の状況、販売会社向け勉強会やセミナー実施状況、主要ファンドの運用状況等の検証を定期的に行い、お客様にご満足いただける商品・サービスを提供し続けるよう議論・検討を行っております。結果については経営委員会、取締役会に報告しております。さらに、経営陣と社員が対話を行う集会等でお客様本位の業務運営の重要性を再認識する機会を設けるなど、当該運営方針の推進主体として機能しております。
注)お客様の中長期の資産形成に資すると当社が位置付けているファンドの定義:有価証券投資を通じてグローバルな投資機会からのリターンの提供を目指すファンド。例えば、中長期的なグローバルな経済成長の享受が期待されるファンド、中長期のトラックレコードを有するファンド、戦略やセクター等の分散投資が実践されており投資成果が投資タイミングの影響を受けにくいファンドが該当。なお、本定義は2020年3月時点のものであり、今後変更となる可能性があります。
社員に対する適切な動機付けの枠組み
- 中核的価値観の強化については、年次の人事評価に項目を設けるとともに、社員に対する研修を実施するなど、継続的に周知を図っております。
お客様本位の業務運営の定着度合いを客観的に評価できるようにするための成果指標(KPI)
当社ではお客様本位の業務運営の取組みに関して、以下の4項目をKPIとして設定しております。
1. 公募投信において、お客様の中長期の資産形成に資すると当社が位置付けているファンドの残高が公募投信純資産残高総額に占める割合
2017年12月末 約35%
2018年12月末 約59%
2019年12月末 約63%
2. 主要なファンドおよびお客様の中長期の資産形成に資すると当社が位置付けているファンドの運用実績
ファンド名 |
純資産総額
|
設定年月 |
騰落率
(年率) |
標準偏差
(年率) |
---|
GSグローバル・
ビッグデータ投資戦略 |
2,218億円 |
2017年2月 |
7.45%
(設定来) |
15.30%
(設定来) |
ゴールドマン・サックス
米国REITファンド |
1,286億円 |
2003年10月 |
1.76%
(過去5年) |
14.77%
(過去5年) |
netWIN GSテクノロジー株式ファンド* |
4,670億円 |
1999年11月 |
13.71%
(過去5年) |
18.73%
(過去5年) |
*2020年2月29日より名称が「netWIN ゴールドマン ・サックス・インターネット戦略ファンドAコース(為替ヘッジあり)/Bコース(為替ヘッジなし)」から変更となりました。
注)2019年12月末現在、純資産総額1,000億円以上の公募投信(複数コースがある場合はコース残高を合計)を掲載。設定年月は最も古いコースの年月を、騰落率および標準偏差は残高が最大のコースの値(3ファンドともBコース、為替ヘッジなしが該当)を掲載。騰落率は分配金再投資ベース過去5年年率換算、標準偏差は過去5年年率換算(設定来の期間が5年未満の場合は設定来年率換算)。対象ファンドは2020年3月時点のものです。今後変更となる可能性があります。
3. 販売会社および最終投資家向けの勉強会およびセミナーの開催件数
2017年 約2,800回
2018年 約3,100回
2019年 約2,500回
注)上記は、販売会社および最終投資家向け勉強会・セミナー件数の合計値。2019年は販売会社向けのメール配信を強化するなど、直接訪問に加えてデジタルを活用した情報提供の充実を図っています。
4. お客様本位の業務運営の取組みの実績としての公募投信純資産残高総額
2017年12月末 残高:1兆3,028億円
2018年12月末 残高:1兆2,116億円
2019年12月末 残高:1兆2,640億円