足元のエネルギー及びMLP市場の動向~当面不安定な相場展開が継続か~
2020年初来、新型コロナウイルスの感染が拡大し、企業活動の停滞等による世界経済減速に対する警戒感が高まった結果、エネルギー需要の減退が懸念されています。加えて、2020年3月6日に開催された「OPECプラス(石油輸出国機構加盟国とその他主要産油国)」の協議で追加減産の合意が得られず、サウジアラビアが原油の増産姿勢を示したことにより、過剰供給が懸念され、原油価格の下落が加速し、MLP市場も同調して下落する展開となりました。
上記の需要及び供給に関する双方の懸念がどこまで深刻化するか、それに対してエネルギー及びMLP市場がどのように反応するかについては高い不確実性が伴い、当面不安定な相場展開が続くと想定されます。