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MARKET KNOW-HOW 
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2019年9月

MARKET KNOW-HOW

慌てず慎重に


持続的な景気拡大、流動的な政治情勢、金融政策の変化は、いずれも 投資を継続すべき理由となりますが、アルファを重視しリスクへの注意を 怠らないことが大切です。市場のバリュエーションは極端に高くもなく、 低くもありませんが、景気後退の可能性、ボラティリティの急騰、政治的 なショックといったリスクは高まっています。リスクを十分に意識した戦略 的投資配分が必要な現在の環境では、慌てず騒がず慎重に行動すること が大切です。

市場がリスクの急変する可能性を認識している限り、現在の状況は概ね 平穏であるといえます。政治的ショックや政治関連のリスクは注視すべき 事項ですが、景気後退のリスクはまだ大きくはないと考えます。

リスク資産への投資に妙味があると考えながらも今後の上昇余地が限定 的だと考えるのであれば、株式のようなリターン特性を持ちながらも市場 との連動性が低い投資対象を再検討する余地があります。これはつまり、 様々なインカム重視の資産やオルタナティブ戦略を検討するということ です。要するに、慌てず慎重に、10年目に入った株式強気相場でリスクを 最適化することが1つの投資方針となり得ます。

結論として、強調したい点は次のとおりです。

  • 投資規律を守り、戦略的資産配分のウェイトを維持する
  • 純粋な株式ベータよりも、アルファを重視したボトムアップ戦略を優先する
  • リターンの低下に対応するため、インカム重視の資産とオルタナティブ戦略を利用する

 

マクロおよび市場の見通し


不均一な世界経済の減速は…

最近の経済活動と景気減速には少なくとも2つの特徴がみられます。それは、1)長引いていることと、2)製造業が軟調であることですが、製造業は米国のGDPの10%に過ぎないため、過度に重視すべきではありません。世界経済の他の領域、特にサービス業は、通商政策の不透明感やそれに伴うサプライチェーンの混乱がある中でも、かなり底堅く推移しています。

出所:ハーバー・アナリティクス、GSAM
The Know
「投資期間」は「投資タイミング」よりも重要

わずかな好機を逃すことが大幅なリターン低下につながることも

「投資タイミング」を見計らうことにより生じるコスト

指数による試算では過去約20年、投資家が5,390日間すべてを投資に回した場合と、その期間の中で最も投資の好機であった10日間を逃した場合では、獲得できたリターンが2倍以上変わっていることが示されました。さらに、40日以上の好機を逃した場合は、リターンが低下するどころかマイナスのリターンとなってしまいます。如何に洗練された聡明な投資家といえど、マーケット・タイミングを正確に見極めることは不可能と言えます。したがって、長期的な視野に立った、戦略的な投資戦略の基盤を固めることが重要だと考えます。


出所:ブルームバーグ、GSAM


The How
長期的な視点を維持

忍耐力と継続が成功の鍵

長期目線の投資家は時間の経過に伴い恩恵を受けてきた

長期に渡る米国株式の強気相場、景気 サイクルの成熟化、そして地政治学的 な不確実性を考慮すると、投資家は現 在の市場に資金を投じることを躊躇 するかもしれません。しかし、長期目線 の投資家が時間の経過に伴い強い恩 恵を受けてきたという歴史的な事実を 踏まえ、投資家は常に長期的な目線を 維持すべきだと考えます。指数による と、5年、10年、15年間世界株式に投資 を続けてきた投資家は、それぞれ86%、 98%、100%の確率でプラスのリターン を獲得することが出来たことになり ます。


出所:ブルームバーグ、GSAM

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The Know
株式のリターン水準は徐々に正常化

低金利環境と高水準の株式 バリュエーションは長期的な米国株式のリターン低下を示唆

CAPEレシオは高水準

足元の米国株式のバリュエーションからは、その後約10年間で米国株式から得られる年率リターンが一桁台後半にとどまることが示唆されています。同時に、米国においても徐々に高齢化社会が進行し、2020年までに65歳以上の人口割合が5歳以下の人口割合を上回ると推測されます。株式リターンが一定の水準に落ちつき、低金利が継続する環境では、持続的なキャッシュ・フローを追求するために伝統的資産以外への投資を検討する必要があります。


出所:ブルームバーグ・バークレイズ、ロバート・シラー、GSAM


The How
コア資産のその先へ

インカムを生み出す非伝統的資産に注目

ポートフォリオにインカム資産を

足元の環境では、ポートフォリオにインカム重視の資産を組入れることが重要になっていると考えます。米国株式の配当利回りが2%弱であるなか、投資家は4%以上の年率利回りを達成するためには、伝統的なコア資産以外の、より力強いキャッシュ・フローを創出する非伝統資産に目を向ける必要があります。インカム資産をポートフォリオに取り入れる意義として、株式リターンの大半を、比較的リスクと不確実の高いキャピタル・ゲインではなく、安定したインカムから得られるという利点も挙げられます。


出所:ブルームバーグ・バークレイズ、モーニングスター・ダイレクト、GSAM

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The Know
ファンダメンタルズが為替動向よりも重要に

為替動向に基づく日本 株式投資は、以前ほど有効ではなくなってきている

日本株式と米ドル/円の関係は崩れてきている

為替動向に基づく日本株式投資は、以前ほど有効ではなくなってきています。過去数年間で、日本株式と米ドル/円の相関は低下しているためです。背景として、国内売上高比率の高い企業の利益成長安定化や、輸出企業の日本円に対する依存度の低下、ROE(株主資本利益率)や純利益率、企業ファンダメンタルズの改善などが挙げられます。


出所:ブルームバーグ、GSAM


The How
セクターの選別が重要に

一部のセクターは、相対的に円高の影響 を受けにくい

一部のセクターは、相対的に円高の影響を受けにくい

内閣府公表のデータに基づくと、日本の上場輸出企業の損益分岐点となる米ドル/円レートは、1米ドル=99.8円となっており、過去1年間の平均為替レートである1米ドル=110.9円と大きな乖離があります。さらに、医薬品や化学などのセクターは、相対的に円高に対する耐性があると考えられます。日本株式投資においては、為替動向に基づく投資よりも、ファンダメンタルズに基づく銘柄選択が、リスクを低減しつつリターンを獲得する鍵になると考えます。


出所:ブルームバーグ、内閣府、GSAM

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The Know
「所有」から「共有」の時代へ

ミレニアル世代の台頭により変化する ライフスタイル

シェアリングエコノミーの台頭

金融危機の発生または顕著な世代間ギャップから生まれた新しい消費スタイルが、シェアリングエコノミーを生み出しました。この新たなビジネスモデルは、近い将来に従来型のビジネスモデルに匹敵する経済価値を生み出す可能性があります。テクノロジーの進化が、資産の所有を必要としない「アセット・ライト」なビジネスモデルを可能にしました。モノの所有に代わり、コスパ、体験、サービスや持続性が求められるようになっています。このようなプラットフォームの構築を牽引してきたのは1980年から90年代に生まれたミレニアル世代ですが、現在ではすべての世代がこれらを使用するようになってきています。


出所:ブルームバーグ、PWC、GSAM


The How
ミレニアル世代が次世代の勝者と敗者を分かつ

企業はビジネス モデルの変化に適応しなければ生き残れない適者生存の時代へ

現れては消えるリーダー

グローバルな企業環境は、過去20年間で劇的に変化してきました。この変化は、幼い頃からテクノロジーに慣れ親み、従来と異なる消費意識をもつミレニアル世代によってもたらされたものと考えています。ミレニアル世代の所得が増加するにつれ、この世代の消費が世界経済に与える影響は大きくなります。「ミレニアル世代」のレンズを通して世界を見ることで、投資家は将来の勝者となる企業を見極めることができると考えます。


出所:ブルームバーグ、GSAM

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The Know
「パッシブ」と「アクティブ」を再考

多様なスマートベータを活用し、 差別化されたリターンの源泉を享受

スマートベータと時価総額加重型のリターン比較

右に示す4つのファクターは、経済合理性を有することなどから、過去数十年に渡り一般的にも支持されてきたものです。また、さまざまな市場環境においても有効であることが実証されており、市場全体の値動き(ベータ)以上のものを提供するという意味では「アクティブ」運用であるといえるかもしれません。このような透明性の高いルールに基づいた評価手法を低コストで採用することで、従来の時価総額加重型のパッシブ運用に勝るリスク・リターンを実現できると考えています。


出所:ブルームバーグ、GSAM


The How
組み合わせることでより強固に

多様なスマートベータを活用し、 差別化されたリターンの源泉を享受

スマートベータと時価総額加重型のリターン比較

スマートベータ戦略は概して、過去10年間で魅力的なリスク・リターンを提供してきましたが、各ファクターのリターンは時期によって異なります。そこで、上記4つのファクターを組み合わせたポートフォリオを構築することで、従来の時価総額加重型のポートフォリオとの乖離を僅かな水準に留めたうえで、より効率的なリターンが得られる可能性が高まると考えています。実際、2000年以降、この4つのファクターを均等配分したスマートベータ型ポートフォリオの年次リターンは、約75%の確率で時価総額加重型ポートフォリオを上回りました。


出所:ゴールドマン・サックス・グローバル・マーケッツ・インスティチュート、GSAM

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The Know
最先端を捉える。

データ分析は常に進化しているため、ファンド・ マネージャーが情報の優位性を維持することが難しくなってきている

データの競争的価値

データを読み解くことで得られる情報の価値は、そのデータの量と質によって異なります。初期段階(ゾーン1)では、十分なデータが取得できず、データから得られる情報の価値は小さいままです。しかし、次の段階に入り(ゾーン2)、大量のデータが利用可能になると、データ解釈処理が可能なマネージャーはそれが強みとなり、アルファを生み出す機会が豊富に生まれます。しかし、データが広く一般にアクセス可能になると(ゾーン3)、より大量のデータを得ることにあまり価値がなくなってしまいます。したがって、ファンド・マネージャーが情報の優位性を維持するためには、一貫して進化し続ける必要があります。


出所:GSAM


The How
人間と機械

AI(人工知能)は革新的なファンド・マネージャーの 一助と成り得る

人工知能の進化は続く

人工知能とは、人間の脳を必要とする知的な作業を実行するコンピューターアルゴリズムとして定義されますが、今日では人間の介入無しに迅速に実行できるようになりました。コンピューターは、人間の認識をはるかに超える速度で知識とパフォーマンスを絶えず学習そして改善できるため、投資家に情報上の優位性をもたらしてくれる可能性があります。


出所:ブルームバーグ、GSAM

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Market Know-How 2019年9月

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