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MARKET KNOW-HOW 
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2020年11月

MARKET KNOW-HOW | 2020年11月

パンデミックからの脱出


みなさまにとって、新型コロナウイルス(COVID-19)が引き起こした経済・保健衛生上の困難な状況が収束に向かっていることをお祈り申し上げます。

幸いなことに、経済活動は厳格な封じ込めから慎重に正常化へ移行していますが、医療上の解決策を確保することは、間違いなく世界中の政策担当者の強い関心事項です。マスクやソーシャル・ディスタンスにより、ワクチンや治療法の開発を待ちながら経済回復を実現できることを経済指標は示しています。

投資の観点からは、今回の先例のない事態は、投資戦略の規律、リスク管理、ポートフォリオの質を検証する機会になると考えています。米国が選挙シーズンに入るなか、最近の変動の大きい市場を乗り切ることで得た学びが再び役に立つでしょう。

今回のMarket Know-Howでは、当社のマクロ予想を要約し、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)から脱出するための枠組みについて取り上げます。

当社の投資戦略においては、以下の項目を重要視しています。

  • 競争環境が激化するなかで、ボトムアップ戦略により創造的破壊を生み出す企業・テーマを特定すること。回復は、一直線ではなく、企業・テーマごとに異なるものになるでしょう。
  • 新型コロナ危機の混乱から生まれた投資機会を獲得するための投資領域の拡大。
  • 短期にとどまるものの、相対的に力強いリターンを提供する可能性がある、バリュー(割安な資産)およびシクリカル(景気変動の影響を受けやすい資産)に対するバランスのとれた投資。ただし、当社の見通しでは、マクロ環境は引き続きグロース(成長資産)に有利な状況が続くと想定。
  • 株式ボラティリティを緩和するための高格付コア債券に対する投資。

マクロおよび市場の見通し


経済成長

当社は、2020年の世界の実質GDP(国内総生産)成長率はマイナス3.3%に低下すると推定しています。今年は、少なくとも第2次世界大戦以来最も急激で最も短い景気後退が起きました。事実、全米経済研究所のデータに基づくと、1800年代半ばの景気サイクルまで遡っても、米国に6ヵ月未満の景気後退がなかったことがわかります。2021年には、新型コロナウイルス再拡大による経済的影響が小さい一部の米国外の地域で、より力強い回復が見られる可能性があります。

出所:ゴールドマン・サックス・グローバル投資調査部、全米経済研究所、GSAM。2020年8月6日現在
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The Know
グレート・リセット。

新型コロナウイルスは世界経済のあり方をリセットしており、新たな投資の枠組みが必要。

3段階のフレームワーク

新型コロナウイルス危機は、経済がどのように機能するかを大きく変える歴史的な出来事です。投資家は、変動する環境を乗り切るために、保全、統合、革新という3つの重なり合うフェーズから成る新たなフレームワークに適応する必要があります。不確実性が高い期間においては、企業は資金調達と生き残りに注力するため保全が重要です。統合は、外部環境ではなく、経営戦略次第です。最後に、革新は、創造的破壊と優れたリターンの可能性を生み出します。それらのフェーズを通して経営していけるかは、危機から生まれる持続可能な競争優位を確立できるかにかかっています。


出所:ゴールドマン・サックス・グローバル投資調査部、GSAM


The How
アルファを追求せよ。

新型コロナウイルスはすでに進行していた構造的なトレンドを加速させた。

個々の企業の特性を重視

同時に、今回のパンデミックは、突発的なボラティリティの急騰、低利回り、低成長を特徴とする世界をもたらし、投資における課題を難化させました。ボラティリティに対処するためには、現在の回復局面においてもバランスシートの健全さと競争優位性が引き続き不可欠です。利回りの低下に対処するためには、より高水準のキャッシュフローをもたらす資産に投資を行うことで、多様なインカムの成長を享受できる可能性があります。また、急成長する企業の数が主要市場で減り続けるため、投資機会は個々の企業の特性に基づいたもの、さらにはグローバルなものになっていくと当社は考えます。新型コロナウイルス危機後の世界は、国境のない投資を意味するかもしれません。


出所:データストリーム、I/B/E/S、ゴールドマン・サックス・グローバル投資調査部、GSAM

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The Know
トップ・パフォーマーの変化。

現在のリターン上位企業のセクター構成は成長産業の変化を反映。

リターン上位企業は情報技術とヘルスケアに集中

過去数年間の魅力的な株式リターンは、変動する人口動態、人々の嗜好、消費者行動による強力な利益成長を反映したものあり、米国の情報技術セクターはこのようなトレンドの恩恵を受けてきました。今後、世界経済が収益性の高い産業への投資を進める中で、より持続的な収益性を求める市場のトレンドは、メディテックやフィンテック、エドテック、グリーンテック、環境・社会・ガバナンス(ESG)などの分野に拡大し、それが世界の投資機会を広く分散させる可能性があります。


出所:ブルームバーグ、GSAM


The How
世界へ広がる投資機会。

リターンは米国に限られない。

リターン上位企業はグローバルに分散

米国株式のリターンが圧倒的である一方、上位の企業は引き続き世界的に分散しています。過去10年間、毎年の上位50銘柄のうち平均75%超が米国外の企業でした。マクロおよび市場環境が困難なコロナ禍においてさえ、グローバルな投資機会は豊富です。2020年初来では、上位企業の92%が米国外です。投資機会をグローバルに展開することにより、強力なバランスシート、収益力、利益率を持つ優良企業からリターンを得ることができると考えます。


出所:ブルームバーグ、GSAM

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The Know
ディフェンスがオフェンスに。

今日のグロース株は以前のグロース株とは異なる。

市場下落時のアウトパフォーマンス

過去数ヵ月の大きなボラティリティ環境下での株価は、通常とは異なり、グロース株が優勢です。過去に、このような動きを見せた期間は全体の41%程度です。当社の考えでは、このようなアウトパフォーマンス株式の入れ替わりは、成長企業の特徴が変化したことで説明できます。現在の成長企業は、(1) 強力なバランスシートと豊富な流動性のためにディフェンシブであり、(2) 景気サイクルに影響されにくいビジネスモデルのため、業績の下方修正を免れやすい傾向があります。緩やかなGDP成長、低いインフレ率、1桁台の利益成長見通しなどから、グロース株のアウトパフォーマンスはおそらく持続すると当社は考えています。


出所:ブルームバーグ、GSAM


The How
中小型株に注目せよ。

グロース・セクターの魅力的な投資機会は大型株以外にも存在。

中小型株に注目すべき時

時価総額が小さな企業に注目すれば、グロース株への投資機会は広がります。中小型グロース株の指数構成は、情報技術とヘルスケアに大きく偏っています(指数の約60%)。また、グロース・セクターの中でも、情報技術の半導体やヘルスケアのバイオテックなど、デジタル革命によって最も変化した業界が多くを占めています。当社は、今後10年間、テクノロジーがますます創造的破壊をもたらすと考えています。中小型グロース株は、革新的で経営戦略を機敏に進化させることができるため、この長期トレンドの恩恵を受けることができると考えます。


出所:ブルームバーグ、GSAM

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The Know
オンラインへの移行。

新型コロナウイルス危機は、家庭の消費、企業の活動、経済の機能のあり方を根本的に変化させた。

Eコマースはどこにでも

新型コロナウイルス感染拡大のため、無数のテクノロジーや消費者行動、特にEコマースの採用が加速しました。当初はパニックによる購入や買いだめでしたが、その後習慣となり、2019年の米国小売支出の15%だったEコマースの利用は2020年5月には一時的に40%を超えました。また、2024年までには持続的に30%になると予想されています。さらに、他の国のデータは、オンラインへの移行がグローバルなものであることを示唆しています。当社は、新たにEコマースを利用するようになった多くの人々は経済活動が再開した後もこの方法を続け、Eコマースの加速は小売業界を引き続き再編すると予想しています。


出所:ゴールドマン・サックス・グローバル投資調査部、各社データ、ユーロモニター、NBS中国、iResearch、GSAM


The How
今や私たち全員がミレニアル世代。

世界の人口の大部分が「巣ごもり」しており、企業はそれに適応し、進化する必要がある。

米国でのビジネス:巣ごもりと正常化

このような新たな通常においては、生き残って、さらには成功できる企業は、新たな「巣ごもり」消費のパターンに対応できる拡張可能なオンライン・ビジネス・モデルを持つ企業でしょう。実際、ミレニアル世代の消費や生活様式は、それ以外の多くの人々に広がっています。古い世代(その一部は以前決してEコマースを利用しませんでした)は、必要に迫られてテクノロジーを採用せざるをえませんでした。数百万の児童が、教室での授業からオンライン学習に切り替わり、企業の活動もオンラインに移行しました。当社の考えでは、新型コロナウイルス危機は、すでに進行していた長期的なテクノロジー化への移行を加速させ、その恩恵はおそらく、機動力が高くテクノロジーに精通した企業が受けることになるでしょう。


出所:ゴールドマン・サックス・グローバル投資調査部、GSAM

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The Know
今と昔。

コア債券の特徴は時間と共に変化。

米国コア債券の変化

過去10年間、投資適格債券の特徴と構成は変化してきました。ブルームバーグ・バークレイズ米国総合指数では10年前から利回りが低下し、デュレーションは長期化し、米国債の割合は増加しています。したがって、パッシブ投資戦略に依存すると、低利回りに加え、意図しないうちにより多くの金利リスクを取る可能性があります。コア債券市場の優良スプレッド・セクターに分散することによって金利収入を高め、より魅力的なリスク調整後リターンを獲得する豊富な機会があると当社は考えています。


出所:ブルームバーグ、GSAM


The How
似て非なるもの。

すべての債券が同じでは ない。

多種多様な米国総合投資適格債券市場

債券に関して、投資家はしばしばブルームバーグ・バークレイズ米国総合指数を指標としています。しかし、同じコア債券セクターであっても、すべての債券の性質が同じというわけではありません。サブセクターによって、利回り、変動リスク、リターン、株式との相関は様々です。今日の低利回り環境下では、ベンチマークの中でのみではなく、投資適格債券市場全体から銘柄選択することが重要と当社は考えています。コア債券へのダイナミックなアプローチにより、より高い収益を追求することができると考えます。


出所:ブルームバーグ、GSAM

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Market Know-How 2020年11月

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